【意識するは善?意識しないは悪? vol.3(1~3)】 ←【vol.2の続き】
真面目になればなるほど、何かを変えようとフォーム等の「深い意識」にばかり目を向けがちになります。
だからこそ、ミスした後に素振りをするプレーヤーを目にすることが多いと思います。
本当にミスをした原因が、そのフォーム等にあれば、確認作業もひとつの修正方法ですが、最終的にラケットの面の角度や、面のどこにボールが当たっているか等も重要なポイントになります。
一見、素晴らしいフォームでも、面が異なる方向を向いていたり、面の端にボールが当たっていたら、望むようなボールは飛んでいかないものです。問題なのは、ミスの際、それらを感じ取れなければ、同じミスを繰り返してしまうことです。
前記したミスは、明らかな違いですが、レベルが上がり、スウィングスピードが高くなればなるほど、より極小の補正が必要になるはずです。
では、どうやって「浅い意識」を高めていけるかという疑問が生まれます。
意識した時点で、矛盾するような話になってしまいますが、もう一度ラケットから伝わる感覚と向き合ってみることが第一歩と考えます。
インパクトの重さや振動、面のどの部分に当たっているか等、手から伝わる情報を再確認することによって、何となく意識する幅を広げるキッカケ作りができます。
また、営業文句のように聞こえてしまうかもしれませんが、ラケットやストリング、テンション、ボール等の違いを感じ取れるようになることも、感覚をトレーニングする方法のひとつです。
テニスの成否を道具のせいにしてはならないという精神は大切ですが、違いを感じ取れるような繊細な感覚を持ち合わせることも重要です。
「弘法は筆を選ばず」
という言葉がありますが、弘法が筆を選べる能力が無いわけではありません。
筆の特性を感じて、それに合わせた最大限のパフォーマンスを行えることを指し示します。
どの競技においても、一流選手は道具にこだわりがあります。
もちろん、最高のパフォーマンスを発揮する為ですが、一方で、それらを感じ取れる能力があるからこそ、こだわりが生まれるものです。
感覚や意識というものは、目に見えるものでは無いだけに、トップ選手が身体で何を感じ取れているかは分かり難い部分ですが、結果としてトップ選手が「道具の違いを感じ取れる」能力があるということは、それを身に付けなければその領域に近づくことは出来ないという逆算もできます。
少しずつの積み重ねではありますが、「浅い意識」も高めていきたいですね。
【意識するは善?意識しないは悪? vol.1】
【意識するは善?意識しないは悪? vol.2】
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