【手球出し練習の盲点】

【手球出し練習の盲点】

球出し練習と言うのは、あらゆる状況を想定して、反復練習することができるので、重要な練習のひとつです。
ウォーミングアップやフォーム調整、スウィングの再現性を高めたりと、さまざまな効果があります。
今回の「手球出し練習」というのは、一般的な手で下からボールを軽く放るような球出しを打つ練習のことを指します。
そして、タイトル「手球出し練習の盲点」というのは、打つポジションの話です。

例えば、球出しで、ストローク練習をします。
なんとなしに、球出しする側もコートの中にバウンドさせなければならないと思うものです。
ただ、当然手の球出しなので、ボールの勢いは緩く、プレーヤーも比較的ベースライン付近で打つことが多くなります。
スクールや部活であれば、尚更バックスペースに次のプレーヤーが並んでいたりするので、この光景はかなり多いはずです。

もちろん、試合中にベースライン上やコート内で打つこともありますが、ストローク戦になればなるほど、実際はベースラインから1~3m後方で打つケースも多くなります。
ということは、シンプルに後方から打つ練習の頻度を高める必要があるとも言えます。
球出し側は、かなり違和感を感じるかもしれませんが、ベースラインくらいからコート外にボールを出すような練習になります。
当然、バウンドするのはコート外ですが、大切なのはプレーヤーがどの位置で打つかということです。

たしかに球出しされたボールに勢いが無いため、ベースライン付近で打つことで力が相殺されて丁度良いという考え方もありますが、一方で、1~3m後方から打つ距離感や、しっかり飛ばす感覚を養うメリットもあります。
攻撃的な戦術を意識すれば、出来るだけコートに中に入っていこうとするものの、その過程は、後方でのストローク戦が必要になることもあります。
ましてや、日々高速化する中で、リターンの段階で、かなり後方にポジショニングするプレーヤーも多いからこそ、後方での攻防も避けられないと考えます。

今回敢えて取り上げたのは、意外と球出し側のほうが、無意識にベースラインに囚われてしまう傾向があるからです。
また、スペインドリルのように前後の動きの中で下がって打つパターン練習や、下がった位置での練習はするものの、腰を据えて練習する機会が少ないことも理由です。
経験者であればあるほど、1~3m後方で手球出し練習をすると、しっかりスウィングする感覚を思い出したり、自然とセーブしている力を解放するキッカケになることがあるので、オススメ練習です。

~JR総武線「下総中山駅」徒歩2分~
【TENNIS Trip】
[火〜金]13:30〜19:30
[土日]10:30〜19:30
[定休日]月曜日

コメント